ゴーイング・コンサーンとは優良組織の創造と永続

ゴーイング・コンサーンとは、「優良組織の創造、そして永続」する企業のことです。

会社は一度創られると、企業30年説は別として、人間と違って死ぬことが予定されていません。

会社は貴重な雇用創出の場であり、生産活動によって社会に必要な商品やサービスを生み出します。

そのため半永久的に継続していくことが会社の社会的責任とも言われています。

 

優良組織を創造し、永続させていくためには、必要条件として次の3つが挙げられます。

①環境に適合した戦略を持っているか?

②戦略に適合した構造と文化であるか?

③経営者のリーダーシップは?

 

①の環境に適合した戦略を持つことは、

1)ビジョン(目的・目標)が明確であるか、これは戦略骨子そのものです。

2)そのビジョンに至るものの見方は、

・現場に対する仮説を基に考えられたか

・事業の使命(ミッション)は、これからも今まで通りあり続けるのか?それとも新しい使命を構築するのか

・中核的能力(コア・コンピタンス)は押さえられているか

 

②の戦略に適合した構造と文化とは、

どういう組織にするかにかかわってきます。

職能別(機能別)組織がよいのか、顧客別(マーケット市場別)組織がよいのか、製品別組織がよいのか

これが構造です。

文化とは、行動様式です。

その組織が持つ行動様式が必ず戦略の実行度合いに影響し、見落としがちです。

少し難しい言い方をすれば、コンテクスト(文脈)は一致しているかということです。

 

③の経営者のリーダーシップは割愛いたします。

 

上記のゴーイング・コンサーンするための必要条件は、比較的規模の大きい中小企業、あるいは規模拡大を図る企業には絶対に避けて通れません。

フードビジネス・飲食店経営の業種では、組織の束ねかた(構造)と、文化(行動様式)の一致が大切です。

大手チェーンの組織に右に倣えではなく、それぞれの会社の持つ人財の強みを活かした組織運営が早い成果を生み、結果永続します。

共創戦略研究所のプロジェクトの前提条件として、どういった組織体で「共創戦略MAP」を作成・実行するかは成功の鍵を握ります。

 

【前回記事】

ベスト・プラクティスから次の未来の競争戦略を創造する

※「共創戦略研究所」とは、NPCが福岡市で運営するプロジェクト支援事業で、NPCとはネクスト・プラクティス・コンサルティングの略です。