ネクスト・プラクティスは「イノベーションと最適化」
中小規模の企業経営者に、現状の問題点、経営課題を尋ねると、答えは3つに大別されるでしょう。
①経営課題をしっかり認識・把握できている
②認識・把握ができていない
③把握できているようで、勘違いしている
現状の問題点、経営課題を正確に認識・把握することが入り口です。
でなければ、先に進みません。
②③では戦略を立てても意味がありません、絵に描いた餅ですから。
現状の問題点、経営課題を正確に把握できていると、現状の最適化を図ることができます。
これがベスト・プラクティスです。
その業界、業種における他社との競争戦略に違いはありませんが、現在の業界での標準化にとどまります。
最適化とは、業界、業種におけるライバルとの競争に取り残されないために必要な要素です。
ゆえにベスト・プラクティスがNGではなく、未来の戦略には通り道に過ぎないこと、未来の戦略には手法が違うことが最適化の域を超えません。
ネクスト・プラクティスはイノベーションなくしては成立しません。
イノベーションとは技術的革新と思われがちですが、差別化に必要なもの、差別化に必要な要素と理解したほうが良いです。
ベスト・プラクティス「現状の最適化」である事に対し、ネクスト・プラクティスは「イノベーション+未来の最適化」です。
イノベーションの前提は、自社なりの、自社の強みは、から始まります。
技術的革新だけにとらわれず、パラダイムの変革がイノベーションといえます。
自社なりの、自社の強みは、を盲目的に検証もせず、メンタルモデルだけで判断してしまうと、ネクスト・プラクティスには決してたどり着きません。
特に中小規模のフードビジネス・飲食店経営ではイノベーションが起きにくい体質が顕著です。
過去の成功体験に固執し、見たいものを見るだけの「メガネ」では見えてきません。
結論ありきでなく、「このままであり続けるのか?」という大きな問題提議と検証が必要不可欠です。
共創戦略研究所のプロジェクトでは、ネクスト・プラクティスのフレームワークを創り、実践することをミッションとしています。
※「共創戦略研究所」とは、NPCが福岡市で運営するプロジェクト支援事業で、NPCとはネクスト・プラクティス・コンサルティングの略です。