ブランド・マーケティングの観点から

過去、何度もブランドの定義で多くの方からご指導頂きました。

参加した研修に出ているメンバー全員と共に、皆ブランド定義を分かっていないと、ご叱責を受けたことも…

未だに道途中で日々勉強していますが。

 

「ブランド」とは顧客、社会へのサービスや商品の提供の「お約束」

提供とは、顧客、社会が認識、信用しているサービスや商品の価値感そのもの

 

例えば、自動車メーカーでは

TOYOTA・・・品質

レクサス・・・乗り心地

BMW・・・スポーティーで運転が楽しい

ベンツ・・・8項目のイメージ(知的、安全、頑丈、品格・・・)

と例えられます。

 

ブランドの定義を広義に6つにまとめると、

①企業が自社の商品が他社の商品に対して、優位性を持ち、明確な差異を消費者が認識できるように明示する

②企業が、消費者に対して企業の約束事を明示する

③消費者にとって、他社とのサービス、商品との差異を明確に明示する

④消費者がサービス、商品に期待するものを明確にする

⑤消費者のこだわり、ライフスタイル、アイデンティティ、価値観を明確にする

⑥企業自らがアイデンティティを明確にする

①~⑥は明確に表現することだけでなく、大切なのは実行することと言われています。

 

フードビジネスの業界においては、規模の大小にかかわらず、業態=ブランドと定義してしまう会社が多く見受けられます。

私自身が、冒頭で述べたようにその勘違いがありました。

業態やお店単体でも広く知られ始めると、ついブランドという言葉を使ってします。

広く知れ渡る、評判になることは、あくまで知名度、ネームバリューであってブランドではありません。

特に中小規模のフードビジネスではネームバリューをブランドと勘違いせず、その会社の姿勢、お客様への約束事を確立し、必ず裏切らない行動様式がブランドにつながります。

 

ブランドこそがマーケティングにおける最大の武器です。

ブランドの確立ができていない会社はブランディング、ブランドの再構築を図る会社はリブランディング。

ブランディングも経営者の大号令だけでは決して実現しません。

「共に創る」のは戦略だけでなく、社会・顧客への「必ず守るお約束」が大切です。

 

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