マーケティング・ミックスからのイノベーション

マーケティングの定番で、マーケティング・ミックスとはMM=4Pの組み合わせは周知のことと思います。

①製品・・・プロダクト

②価格・・・プライス(プライシング)

③流通・・・プレイス

④販促・・・プロモーション

マーケティングの一般論ではなく、具体的には製品ではニッチな商品で市場に参入した企業があります。

ニッチとはすきま商品のことです。

価格において、チャレンジャー戦略に挑んだ企業もあります。

いずれも世間の業界の常識にチャレンジしたといえます。

 

MM=マーケティング・ミックスにおける戦術とは、ターゲット市場を具体的に攻略するための戦術の組み合わせです。

さらに新しいビジネスモデルの構築には、その成功の要件として

①技術的イノベーション

②違った製品コンセプト

③新しいチャネル

④新しい売り方

が求められます。

つまり、4Pを軸に今までの業界のパラダイムを変革させる今までの業界の既存事業の持っている常識への挑戦が必要です。

 

あらためて、イノベーション(innovation)とは、

①新機軸、革新

②新商品の開発、新規生産方式の導入、新規市場の開拓、新原材料・新資源の開発

③新組織の形成による経済的発展や景気循環がもたらすもの

と定義されています。

 

中小規模のフードビジネスにおいても、売上の拡大が利益になっていないということはよくあることです。

それにはイノベーションが必要です。

イノベーションを狭義の技術革新ととらえず、既存の常識への挑戦ととらえたほうが良いです。

既存事業の延長線上でも、ある意味マンパワー的に売上はあがります。

ただし増収を目指すことだけに執着し、その売上に対して適正な利益が計上されなけらば、それは将来的に長期の成長はのぞめません。

飲食業界において一過性のマンパワー的な売上確保に終始する傾向があります。

しかし個人の飲食店経営を含め、中長期的な展望に立つ戦略を立てなければ存続できない競争激化の時代です。

「共に創る」戦略に、4Pを軸に業界の常識に挑戦するマーケティングを取り入れていきたいものです。