「経営理念」を基軸にした戦略MAPが不可欠
「理念と経営」とは。
理念とは次の3つで表現されます。
①お客様(顧客)のお役立ちになること
②お客様(顧客)が喜ぶような経営をすること
③人財を育成し、社会に貢献できるような会社を創ること
この3つの志を会社に設定したものが理念です。
経営とは、人財を育成し、自社の商品やサービスや技術の質を高めて、より付加価値の高い経営を目指すこと。
利益は適正な利潤であり、お客様(顧客)のため、社会のため、もちろん自社のために会社をゴーイング・コンサーン(永続)させることです。
「理念と経営」を結合し、「経営理念」として統合・調整させると、
1.働き甲斐のある会社創り
2.お客様(顧客)満足経営
3.人財の育成
4.収益の増加経営
5.地域、社会への貢献経営
この5つを追い求める、探求し続けることが経営戦略に他なりません。
経営者へのインタビューを見聞きすると、
・経営理念はあります
・経営基本方針はあります
・戦略は頭の中にあります
確かに日本の90%以上を占める中小規模や個人事業主の会社も「経営理念」を定め、「経営基本方針」を掲げています。
ただ、これから益々多様化していく時代の中で、従業員は変化に適応でき、生き残れる会社に勤めたいと思っています。
そのためには、いかに「軸がぶれない」で「何のために?」という目的がはっきりしている会社に魅力を感じ、やりがいを感じます。
創業○□年だからといって、その長さを誇るのではなく、創業者の思いである「経営理念」をどう実現するかを見直すことが肝要です。
経営戦略はその会社の経営理念(厳密には企業理念)を映す鏡です。
言葉巧みに経営理念を一人歩きさせ、社会やステークホルダーに共感を得るのではなく、経営理念をどう実現するかという経営戦略MAPが必要です。
創業者が考え抜いた創業の精神を基軸に、「共に創る」戦略MAPが今求められています。
フードビジネスの業種では、なかなか経営理念が浸透しないという声をよく耳にしますが、理念を丸暗記させるのではなく、具体的にはどういうことなのかを従業員に明文化することが大切です。
そのために、共創戦略研究所のプロジェクトは、理念に沿った腹落ちする「共創戦略MAP」を構築していきます。