「マネジメント」と「リーダーシップ」の概略

「マネジメント」「リーダーシップ」については、企業経営ではよく論じられます。

企業経営のリーダーには、「マネジメント」と「リーダーシップ」の2つの機能が必要です。

まず、「マネジメント」と「リーダーシップ」の共通の機能として、

1.課題の特定力

2.人的ネットワーク(関係)力=「組織化力」

3.達成能力

があげられます。

 

では、2つの異なる機能としては「マネジメント」は

①計画の立案と予算策定力

②組織化と人材配置力

③統制と問題解決力

したがって、「マネジメント」は「現状維持型」=安定した組織運営のためにということになります。

 

一方、「リーダーシップ」は、

①進路(ビジョン)設定力

②心の統合と共感の熟成力

③動機づけと啓発力

したがって、「リーダーシップ」は発展的な変革組織運営のためにということになります。

 

「リーダーシップ」を見極めるアセスメント(評価・査定)項目としては

①ビジョン形成力

②3~5年くらいいのスパン(期間)でのイニシアティブ

③思考力(分析的、概念的)

④情報志向性

⑤フレキシビリティ(柔軟性)

⑥育成力

⑦達成志向力

の7つが挙げられ、リーダーの能力を見極める材料となります。

 

誰を組織のリーダーにするかによって経営のかじ取りは大きく変わり、重要な判断基準が必要です。

当然ながら、経営者も同様の物差しで測られます。

誰をリーダーにするかによって、形成される組織は4つに分類されます。

1.「高いやる気」と「高い成果」の組織・・・33.4%・・・活性組織

2.「高いやる気」と「低い成果」の組織・・・11.9%・・・空回り組織

3.「低いやる気」と「高い成果」の組織・・・11.3%・・・疲弊組織

4.「低いやる気」と「低い成果」の組織・・・43.4%・・・沈滞組織

組織の全体を100%とすると、実に半分近い組織が沈滞化しています。

 

組織のフォロワーメンバーを「高いやる気」で「高い成果」を生む活性組織にするためにリーダーは、

①正直さ

②前向き

③ワクワクさせてくれる

④有能(有能感)

が必要であると言われています。

③のワクワク感は、ドキドキ感ではいけません。

ドキドキさせるとは、フォロワーメンバーを不安にさせているからです。

 

共創戦略研究所では、この「マネジメント」と「リーダーシップ」に関しては、ことあるごとに深堀していきます。

中小規模のフードビジネスでは、大手チェーンの型にはまった教育体系やマニュアル体系、自己啓発研修に時間とお金を費やしがちでが、なかなか成果に結びつきません。

まずは、リーダーシップ論を学び、実践する人財を育成さえすれば、すべて内製化でき、無駄な時間と経費は掛からないのですが。

 

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