自社の成功ビジネスモデルを書き出す

将来の「共創戦略MAP」を作成する上で、現在の自社のビジネスモデルを確認する必要があります。

事業(業態やお店)の成功要因、重要な推進力を書き出してみましょう。

中小規模のフードビジネスで複数の業態がある場合は代表的なコア事業(業態)、小規模事業の飲食店では代表的なお店を対象として、その成功モデルを書き出してみてください。

成功モデルとは、成功しているか否かではなく、そもそものビジネスモデル、事業構想(計画)のことです。

 

1.売上(収益の極大化)とコスト管理(費用の極小化)の目標

①事業立ち上げ時ではなく、成長期にどのような財務目標を持っていたか

 

2.収益極大化のためのマーケティング戦略

②ターゲット顧客と主力商品をどのように設定していたか

③顧客に提供している価値は、何が他社と差別化できるポイントだったのか

④業態(お店)では何を重視したサービスの提供をしていたのか

⑤何が顧客に受け入れられたのか

 

3.鍵となるオペレーション(コスト管理や業務運営)の仕組み

⑥商品のクオリティ=品質(味、鮮度など)を確保するために重要なプロセスはどのようなものなのか

⑦利益を出す重要なプロセスはどのようなものなのか、どこで利益を稼いでいたのか

⑧業態(お店)の特徴(例えば、うまい、早い、安い)を実現するためにどのようなオペレーションを設計していたのか

⑨新商品開発などのイノベーションに関する飲食業における重要なプロセスはどのようなものなのか

 

4.成功するための重要な資源(リソース)、特に人

言い換えると、重要なリソース(特に人)マネジメントのコンセプト(考え方)・仕組み・やり方

⑩競争に打ち勝つために重要な資源をどのように確保し活用していたのか

⑪従業員の育成はどのようなやり方をしていたのか

 

①~⑪が書き出せなければ、そもそものビジネスモデルの戦略の課題点が見つからないと言えます。

将来の「共創戦略MAP」を作成する上でも、成功か否かではなく、既存の戦略や戦術の「棚卸」が必要です。

尚、ここでもBSC(バランス・スコアカード)の4つの視点をベース(参考)に区分しています。

 

4つの成果領域での代表的な目標例

※「共創戦略研究所」とは、NPCが福岡市で運営するプロジェクト支援事業で、NPCとはネクスト・プラクティス・コンサルティングの略です。