「経営提言」の場として必要な2つのスキル
「共創戦略研究所」で作成する「共創戦略MAP」を「経営提言」の場として、学習的意味合いも含めるビジネススクールとして捉えるならば、そのプログラム設計は、
1.将来の構想から戦略の構造化、可視化の向上にスポットを当てること
2.概念として「バランス・スコアカード」の思考展開を主軸に捉まえること
3.構造化に必要な各種経営理論(知識、スキルなど)を展開していくこと
4.プログラム進行過程では、自社の経営提言の骨子、内容を構築すること
5.メンバー間で相互アドバイスを行うこと
の5つが必要になります。
上記から経営提言に必要な2つのスキルとして、
1.構造化に必要な各種経営理論(知識、スキルなど)
①戦略構想
②論理思考(特にディベートを通して)
③財務分析
④外部環境分析
⑤ビジネスモデルと組織
⑥マーケティング
などを学習そして身に付けなければなりません。
2.「バランス・スコアカード」の思考展開やはり理論通り4つの視点を軸に展開しなければなりません。
1.財務の視点では
①売上の最大化
②コスト管理(費用の極小化)
③今までどのような財務的目標を持っていたのか
2.顧客の視点では
①収益最大化のためのマーケティング戦略とは
②ターゲットとする顧客と主力商品
③他社との差別化
④重視すべきサービス
⑤今まで何が顧客から支持されたのか
3.業務プロセスの視点
①キーとなるオペレーションの仕組み
②品質管理プロセス
③利益創出プロセス
④特徴的な店舗オペレーションの設計(飲食店など)
4.学習(人・組織)の視点
①成功するための重要な資源
②従業員の確保と育成
③重要なリソース、ノウハウ、仕組みなど
やはり理論通り4つの視点を軸に展開しなければなりません。
この構造化に必要な各種経営理論(知識、スキルなど)と「バランス・スコアカード」の思考展開における4つの視点は、「共創戦略研究所」のプロジェクトにおいて必ず身に付けなければならないスキルです。
例えば、子会社の事業会社を親会社にプレゼンテーションするにしても、個人経営のオーナーに提案するにしても、闇雲にこーしたい、あーしたいと言っても始まりません。
また社内・店内戦略の経営提言とは一度きりではなく、継続的な検討や議論が必要です。
今後、中小規模のフードビジネスにおいて、社内・店内で「経営提言」できる環境づくりがさらに求められます。
※「共創戦略研究所」とは、NPCが福岡市で運営するプロジェクト支援事業で、NPCとはネクスト・プラクティス・コンサルティングの略です。