BSCの思考展開を主軸として論理思考を高める

「共創戦略研究所」で作成した「共創戦略MAP」を経営者、現役員、経営幹部などに「経営提言」としてプレゼンテーションする場合、一朝一夕に戦略ができるわけではありません。

「共創戦略研究所」のプロジェクトを立ち上げるかどうかは別にして、ビジネススクール的にその学習面をみていくと、まずはバランス・スコアカード(BSC)の思考展開を主軸として行っていきます。

 

BSCをベースにプロジェクトを進めることで、メンバーの論理思考を大きく高めます。

BSCの枠組みはご存知の通り、「ビジョンと戦略」を4つの視点で相互に因果関係で結ばれています。

財務的視点、顧客の視点(市場での成果)、業務プロセスの視点(業務効率)、学習と成長の視点(社員満足)の4つの視点から成り立ちます。

 

BSCを作成するのではありませんが、オリエンテーションとして、BSCから経営の全体像を視ることが大切となります。

そして1回目のテーマは「事業戦略とマーケティング」

現状分析として、財務的課題と全体的な視点から、自社の強みと弱みの検討。

事前学習として、自社の業務プロセスと、学習分野については現状の調査が必要です。

 

2回目のテーマは「財務の理解と戦略的意思決定」

事前学習として、市場・競争相手の現状を調査してくる必要があります。

 

3回目のテーマは「業務プロセスと学習分野についての理解」

ここが最初の整理ポイントで、BSCの4つの視点から見た現状を、どのように変えていきたいのかを整理します。

 

4回目のテーマは、「戦略MAPであるべき姿を表現する」

戦略MAPを作成することが目的ではありませんので、どう実行するかです。

従って、その戦略MAPが絵に描いた餅にならないように、何に取り組むかを明確にします。

焦点を絞って、優先順位が高い項目について具体策を作成することになります。

 

要は、「今ある現状」を➡「移行計画」=何をどうやって変えるのか➡「あるべき姿」を描くことです。

中小規模のフードビジネスにおいて、いろいろなプロジェクトを立ち上げて遂行できず仕舞いであったり、関連性がない研修に時間を割いて成果が上がらない場合、BSCの思考展開は従業員の論理思考を高めます。

「経営提言」するには論理的でないと聞き手が唸ることはありません。

 

「経営提言」の学習的意味合い

※「共創戦略研究所」とは、NPCが福岡市で運営するプロジェクト支援事業で、NPCとはネクスト・プラクティス・コンサルティングの略です。