「共創戦略MAP」の財務の視点は管理会計

管理会計とは、

「管理会計とは、経営管理者が企業(会社)の諸目的を達成することができるような情報を認識し、測定し、累積し、分析し、作成し、解釈し、そして伝達する手続きである」という文章を引用します。

さらに、「管理会計とは、一主体の実際および予定の経済データを処理するにあたって、経営管理者が合理的な経済目的のために目標を設定し、この目的を達成しようとして理に適った(かなった)意思決定をできるように支援するために、適切な技術と概念を適用することである(米国会計学)とされています。

 

もう少しすすめると、財務会計と管理会計の違いとは、

財務会計・・・企業外部の利害関係者に経済的情報を提供する会計

管理会計・・・企業内部の利害関係者に経済的情報を提供する会計

上記の違いは、活字上「外部」と「内部」になります。

 

少し難しくなりましたが、簡単に表現するならば、

財務会計とは、営業活動の成果を財務諸表(損益計算書PLや貸借対照表BSやキャッシュフローCF計算書など)で社外に報告する会計のことです。

なぜならば、ステークホルダー(外部の利害関係者)は、その財務諸表をもとに会社の会計情報を知る手掛かりにするからです。

 

一方管理会計とは、企業の活動を円滑に進めるための社内向けに必要な会計処理を指します。

社内向けとは、経営管理者、特に経営者が見たい数字の処理と理解して良いと思います。

従って、管理会計は財務会計と違い一定のルールはなく、各会社仕様とも言えます。

管理会計は社内向けなので経営者が意思決定したり、従業員の業績評価に役立てたり、各企業(会社)において独自かつ重要な意味を持ちます。

要は、管理会計は経営管理(マネジメントコントロール)の道具であり、私的任意なもので、過去と将来に対する詳細な情報が提供され、期間も1時間から10年など要求される状況に応じて弾力的運用されます。

 

なぜ、管理会計の話に触れたかというと、バランス・スコアカード(BSC)は、もともと管理会計の新しい道具として登場しました。

中小規模のフードビジネスに限らず、小さい会社向けの「共創戦略研究所」「共創戦略MAP」は、BSCをベースにしており、その「財務の視点」は当然管理会計ベースです。

「経営者が見たい数字」=経営管理の道具が管理会計だからです。