戦略的マネジメントサイクルとは企業経営の循環的コントロール

経営とは何か?に問いに、経営とは「外部環境を読んで成長の枠組みを考え、それに応じた組織をつくるとともに市場へのアクセスを考え、人的資源の質を高めることで営利性を追求すること」でした。

さらに、狭義の経営学では、経営とは「戦略を立て、組織をつくり、人を動かし、市場にアクセスし、収益を上げる」ことに置き換えられました。

 

また、企業(会社)を「成長と維持」の視点で見たように、企業は「ゴーイング・コンサーン」であり、永続的な事業活動を行う主体です。

企業(会社)としての経営活動には終わりがありません。

創業者である経営者自身が「何らかの基準」でスタートした事業は、成り行き任せではなく、ゴールまでのサイクルを設定し、このサイクルを循環的に回し続け、経営管理を実行していかなければなりません。

 

このサイクルを循環的に回し続けるためには、「戦略的マネジメントサイクル」に基づいた経営管理を実行しなければなりません。

「戦略的マネジメントサイクル」とは、比較的長い時間軸で捉えられ、戦略の立案とそのフィードバックが大半です。

1事業年度ごとの経営数値を追いかけることは経営活動上不可欠なものです。

1事業年度を1サイクルとし、その決算数字を追いかけることは企業として至極当然のことです。

しかしそれだけに固執すると、企業(会社)が成長するための循環的コントロールする役割を担う基準がありません。

その基準が「戦略的マネジメントサイクル」ということです。

 

戦略的マネジメントサイクルを構成する戦略策定は、「何をなすべきか」と「何ができるか」という見方です。

「何をなすべきか」が「戦略の分析的アプローチ」

「何ができるか」が「戦略のプロセス的アプローチ」です。

 

中小規模のフードビジネスにおいて、多くの経営者は、1事業年度の経営目標数値を立て、年度初めの経営方針発表会(仮称)などにおいて、意思表明し号令します。

年度末に、その目標数値の達成、未達成ということよりも、自社のゴーイング・コンサーンの為に、「戦略的マネジメントサイクル」に基づいたある程度長い時間軸で捉えられた成長戦略が従業員にとっても必要です。

 

戦略の分析的アプローチ①