経営者に自分の考えが伝わらずに後悔したことはないか?
「ロジカル・コミュニケーション」とは、「論理的にまとめ、簡潔に分かりやすく伝える技術」のことです。
要は、「相手に伝わる」ことです。
したがって、相手に伝わるには、「ロジカル・コミュニケーション」(論理的コミュニケーション)には、合理的な根拠が必要となります。
「ロジカル・コミュニケーション」によって
①情報を分かりやすく整理し、的確な会話により意思疎通ができます
②役割や立場や考え方の違う人に対しても、自分の考えを論理的かつ円滑に伝えることによって説得できます
③相手を惹きつけ、説得力のある話し方で合意形成できます
「ロジカルコミュニケーション」の目的は、「自分の期待する反応を相手から引き出す」ことです。
①自分の言いたいことや、自分が重要だと思っていることを、単に「伝える」ことが目的ではありません。
②「分かってくれているはず」とか「言わずもがな」とか「暗黙の了解」などは通用しないことを前提としています。
③自分の期待する反応を相手から引き出すには、相手にとって必要な情報をこちらが揃えなければなりません。
では、「ロジカルコミュニケーション」の目的を達成する為に、相手にメッセージを伝えるための留意点は、
1.相手に期待する反応は何かを再確認すること
期待する反応は大別して、「同意」と「判断」の2種類です。
①「同意」とは・・・賛成、承認、納得など
②「判断」とは・・・評価、決定、意見などです。
この「同意」と「判断」が曖昧だと本末転倒で、目的なき手段になってしまいます。
2.相手が反応するために必要な要素を確認すること
必要な要素とは、「結論」と「根拠」と「方法」です。
この「結論」「根拠」「方法」が不十分であると、「何が言いたいのか?」とか「なぜそうなるのか?」とか「それでどうするのか?」となってしまい、目的を達成できません。
中小規模のフードビジネスや個人の飲食店経営においても、すべて経営者任せで、経営者がすべての案件を意思決定していては会社は成長できません。
経営者が思いつかないこと、経営者が手が回らないこと、経営者に変えてほしいことは、従業員が先回りして率先して提案しなければなりません。
しかし、経営者に「同意」「判断」してもらうためには、ロジカル・コミュニケーションのスキルが必要です。
「あの時に言ったのになぁ」とか「自分が前に言った通りの展開だよ」と、後からボヤいても始まりません。
いかに、自分の期待する反応を相手から引き出すかが肝要です。
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※「共創戦略研究所」とは、NPCが福岡市で運営するプロジェクト支援事業で、NPCとはネクスト・プラクティス・コンサルティングの略です。