経営者が本気で変わらないと決して何も「変わらない」

昨今、かつてないスピードでビジネス業界は進化しています。

昨日までの「常識は非常識」と言っても過言ではなく、新たな戦略で加速的に拡がる、ある意味やり方次第では、ビジネスチャンス到来の時代でしょう。

多くの企業(会社)が抱える重要なテーマは、時代の「変化」に即応できる革新体質で、またそれに対応できる「人財確保」と言えるでしょう。

ゴードン・リピット氏が述べた「CHANGE」=「変化」という話しの中では、「過去に成功体験のある人間は、変化に対して非常に抵抗感があり、それを恐れる」という主旨の話しがありました。

 

「CHANGE」=「変化」とは、2つのタイプに大別すると、

1.予測のできない変化・・・即応する(臨機応変)

2.予測のできる変化・・・・予応する(事前準備)

をする事だと思います。

 

「変化」にはそれぞれレベルがあって、

①知識(Knowledge)レベルの「変化」

②スキル(Skill)レベルの「変化」

③心的態度(Attitude)レベルの「変化」

④価値観・組織文化(Value・Culture)レベルの「変化」

に分けられ、当然①➡④は、その難易度①低い➡④高い、ということになります。

 

この「変化」を受け止めていく従業員の心理的局面は、具体的な台詞(イメージフレーズ)と合わせて、

① ショックを受け入れる(Shock)・・・・・・まいったなぁ

② 信じられない(Disbelief)・・・・・・・・・そんなことが、まさか

③ 自責の念にかられる(Guilt)・・・・・・・・くやまれる、しまった、あの時ああしておけばよかった

④ 他人(他者)のせいにする(Projection)・・・なすりつけあい、あいつが○△□しておけば

⑤ 合理化する(Rationalization)・・・・・・・いい聞かせ、仕方ないだろう、まぁいいほうだろう

⑥ 調和化する(Integration)・・・・・・・・・一概に悪いとばかりは言えないし、いい面だってあるだろう

⑦ 受け入れる(Acceptance)・・・・・・・・・変化にアレルギーがなくなり普通に感じる状態

です。

 

中小規模のフードビジネスにおいても、「変えなければならないことは変える」とか、「変わらないために変える」とか、そのフレーズは非常に耳障りの良いものです。

しかし、「変える」とか「変化する」とはどういうことなのか、経営者や経営幹部が本気でそのテーマに向き合わなければ、決して変わることはなく、組織改革の要諦と言えます。

 

【関連記事】

フードビジネスにおける変革に抵抗する諸原因とは

【前回記事】

自分で考えることを訓練しないコンサルティングは要らない

※「共創戦略研究所」とは、NPCが福岡市で運営するプロジェクト支援事業で、NPCとはネクスト・プラクティス・コンサルティングの略です。