フードビジネスにおける変革に対する抵抗の諸原因とは

ビジネスを取り巻く環境の「変化」に伴って、昨日までの「常識は非常識」と言っても過言ではなくなりました。

多くの企業(会社)が抱える重要なテーマは、時代の「変化」に即応できる革新体質で、またそれに対応できる「人財確保」で、「変革」です。

 

「変化」には3つの「変化」があり、

1.「意思決定の機会が増えたこと」

2.「話が通じなくなったこと」

3.「情報の処理量が増えたこと」

でした。

 

ゴードン・リピット氏が述べた「CHANGE」=「変化」という話しの中では、「過去に成功体験のある人間は、変化に対して非常に抵抗感があり、それを恐れる」という主旨を前回お伝えしました。

具体的には、

1.「変化」の2つのタイプ

2.「変化」の4つのレベル

3.「変化」を受け止めていく従業員の7つの心理的局面

でした。

 

そして、4.として「変革」に対する抵抗の諸原因として挙げられる代表的なものは、

① 「変革」の目的や目標が不明確な時に抵抗する

② 「変革」への計画に参画することへの意識が不十分な時に抵抗する

③ 「変革」についてのコミュニケーションが不足している(説明がない)時に抵抗する

④ 「変革」が個人的利害得失や個人的アピールの上に成り立っていると感じられる時に抵抗する

⑤ 「変革」しても充分に報われない(やり甲斐がない)と感じられる時に抵抗する

⑥ 「変革」が初めてで、失敗する可能性が高いと感じられる(怖れ)時に抵抗する

⑦ 現状に満足している状態では抵抗する

⑧ 集団的規範を無視して取りかかる時、大幅に行動様式を変えなければならないと感じ抵抗する

⑨ 「変革」の推進者に対して信頼感がない時に抵抗する

⑩ 「変革」が急激すぎる(時間も物量も)と感じられる時に抵抗する

です。

 

ビジネスを取り巻く環境や経済状況が目まぐるしく「変化」する今の時代、企業(会社)は競争優位性を構築するために「変革」というキーワードを繰り返し使います。

中小規模のフードビジネスにおいても、会社を「変革」することで、更なるビジネスチャンスの創出、生産性の向上、組織力の強化、人財育成による更なる成長と永続、社内コミュニケーションの円滑化など、その期待される効果は限りがありません。

しかし、本気で(本格的に)取り組むのであれば、上記の「変革」に抵抗する諸原因を理解しておかなければ、

実行するはずの従業員が意に反して、経営者の抵抗勢力になることでしょう。

 

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