福岡市でフードビジネスに参入する場合⑲-道具の使い方

「商用」における「ソーシャルメディア」の活用で、「専門性」と「人間性」を明確に切り分けることが大切でした。

第⑯回で述べたように、例えば、バイクでツーリングに行った、我が家のペット、海外旅行先の出来事などは「どうでもいい」ことでした。

しかし、第⑰回の最下段の※で記したように、「人間性」に相当する「個人的なこと」を記事として書いてはいけないという意味では全くありません。

 

どういうことかと言うと、「人間性」を開示することは、実は「専門性」を引き立てるために大切な要素になります。

飲食業の「商用」ページでは、「専門性」を訴えますが、小難しいことばかり言っていると、読み手からすると煙たがられます。

心理学では、「人は相手の人間的側面を知ったときに好意を持つ」と言われます。

専門家と言えども、人柄や人間性を伝えることで、実は集客に繋がりやすくなります。

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ブログやSNSは、「飛び道具」として、関係性を構築していくツールでした。

そうした関係性を構築していくには、人としての「考え方」「生活のあり様」が、見込み客の関心を引き寄せます。

パン屋さんという「専門家」としての権威は分かったけれど、「ファン」になるためには、このオーナーはどういう考え方で仕事に取り組んでいるかが伝わることは、これも信頼関係に繋がります。

したがって、個人的なことをブログやSNSで伝える事は、見込み客と円滑なコミュニケーションが取れるので、大いに個人的なことに触れていいのです。

このように、「専門性」「人間性」は両方必要で、大切なことは、明確に切り分け情報を発信することです。

そのために、(Facebookでいう)個人ページと商用ページの二種類が必要になるのです。

 

では、「専門性」と「人間性」の情報バランスをどうとればよいかと言えば、私の答えは、「専門性>人間性」です。

見込み客との接触回数を増やすためにソーシャルメディアを活用するのですが、最終的にはホームページへの流入を目的としています。

SEO対策や流行りネタ、個人的趣味に固執し、アクセス回数は多いが、真の見込み客を取り込めないでは本末転倒です。

ネットでアフェリエイトやブロガーとして、生計を立てていくわけではないのですから。

 

「ソーシャルメディア」は急速に普及拡大し、このツールを飲食業(フードビジネス)に活用するかどうかで、今後の成果は大きく変わってくるでしょう。

Facebookをやっている人は良くお分かりのように、

「〇△□さんが、いいね!しました」という表示を見ていると思います。

これはまさに「口コミ」です。

飲食業は、信頼・信用が大切になるために、「口コミ」は非常に強い武器になります。

 

しかし、その前提条件は、ただ単にやみくもに記事を書いても意味がないということです。

あくまで集客につながるために、「ツール」(道具)の役割はなにかを考えれば、中小規模のフードビジネスや個人の飲食店経営においてこそ、その威力を発揮するかもしれません。

 

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