「技術経営」が生み出す製品が突然市場を独占する
「経営戦略」には、原理原則の古典的なものの他に、「研究開発」や「イノベーション」をベースにした新規事業開発やベンチャービジネスにつながる「経営戦略」の考え方もあります。
市場(マーケット)をリードしている企業の製品群が突如として市場から姿を消し、それに代わって全く新しいコンセプトの製品群が登場し、一気に市場を独占する。
現在では、もう稀な事例ではなくなりました。
このような劇的な「イノベーション」も、実はどういった背景で生み出されるかという理論があります。
「技術経営」や「ベンチャーマネジメント」というベンチャー企業特有のマネジメントを理解しなければ、旧態依然を否定し、自分はベンチャーだと言っても、「イノベーション」は決して生まれません。
まず近年は「技術経営」という言葉が一般化しました。
企業の「技術開発」や「製品開発」の機能をいかに高めていくかという視点に注目がおかれています。
また近年は、国際間競争の一段の激化により、技術の「メガ・コンペティション」が進展しています。
「メガ・コンペティション」とは、経済学上ごく簡単にいうと、「世界の各国の企業が国境を越えて、競争する状態になった」ということでしょうか。
したがって、企業は自社独自の技術資源の再構築に迫られ、「技術経営」の重要性が高まっていると言えます。
「技術経営」とは、Management Of Technologyで、頭文字をとって「MOT」と略されます。
「技術経営」とは、実際には多くの定義が経済学上存在するのですが、「経済産業省」の定義では、「技術経営とは、技術に立脚する事業を行う企業や組織が、持続的発展のために、技術が持つ可能性を見極めて事業に結び付け、経済的価値を創出していくマネジメント」となります。
「技術経営」の範囲と言えば、概ね、
① 技術開発戦略
② 研究開発管理
③ イノベーション
④ ナレッジ・マネジメント
に大別できます。
少し理論的で理解が難しいかもしれませんが、「技術経営」とはメーカーの資源開発と捉えると良いでしょう。
中小規模のフードビジネスのおいても、メーカーポジションでヒット商品を生み出したことは、「技術経営」
に活路を見出し、差別化による「競争戦略」の源と言えます。
全く新しいコンセプトの製品群が登場し、一気に市場を独占することを目の当りにする昨今です。
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※「共創戦略研究所」とは、NPCが福岡市で運営するプロジェクト支援事業で、NPCとはネクスト・プラクティス・コンサルティングの略です。
【新着情報】2016年12月23日