ベスト・プラクティスから次の未来の競争戦略を創造する
大企業や中堅企業は組織で運営・管理されているのに対して、中小規模の会社は理屈だけでは簡単に変化が起こらず、一人ひとりの社員(従業員)が自ら動けるように環境を整えなければなりません。
心が通り、かつ具体的なアドバイスを経営者や経営幹部が実践していくことが大切です。
人は「お仕着せ」いわゆる上からの一方的に押し付けられたり、定められたりすると動きが停滞します。
お仕着せでなく、自分で考え行動できるようなアプローチ、アドバイスが肝要です。
私も自分自身がサラリーマンであった頃の長年の経験から、アドバイスの重要性を痛感しています。
中小規模の会社や個人事業では、当然スモールスタートから始まります。
しかし、スモールスタートであってもベスト・プラクティスを導き出せば、迅速に世の中に浸透し、将来の業界の変革につながります。
ベスト・プラクティスは競争における他社との比較の対象です。
最適化を図ることは競争に負けないものを生み出す力です。
スモールビジネスのスタートであっても、模倣を含め他社との競争は激化する一方です。
ベスト・プラクティスは競争戦略そのものですが、各社それぞれ目指すものは違います。
フードビジネス、飲食店経営だからといって、「味・サービス・雰囲気」がそろう総合点で勝負の一言だけでは片付けられません。
それぞれの会社のフィロソフィーやカルチャーも異なるので、すべて目指すものが同じになるわけではありません。
より具体的な「味・サービス・雰囲気」=「QSC」の基準が明確でなければなりません。
多くのコンサルタントは大まかなベスト・プラクティスは持っていますが、具体的な実行方法について知恵を必ずしも持っているわけではありません。
トップが考えたお仕着せの指示・命令・管理は、社員(従業員)の腑に落ちません。
自分たちで考えたからこそ、腹落ちし、実行徹底でき、成果が早いのです。
現在のベスト・プラクティスを確立しなければ、次の未来の競争戦略=ネクスト・プラクティスを創造することは不可能です。
ベスト・プラクティスを土台に、次の最適化=ネクスト・プラクティスを創造するために、共創戦略研究所は中小規模・個人のフードビジネス業界に必要な実行型プロジェクトを支援しています。
【前回記事】
※「共創戦略研究所」とは、NPCが福岡市で運営するプロジェクト支援事業で、NPCとはネクスト・プラクティス・コンサルティングの略です。