属性別の傾向②-対人関係属性の特徴-

組織全体に一定の成果をもたらす要素を、様々な組織の人財を調査することによって発見し、その因果関係に焦点をあてた分析の結果、多数項目の必要属性が確認されています。

 

その4属性38項目の属性のうち、次に「対人関係属性」とは、

⑬適応性

急な変更があると、その状況の変化の本質を見抜き、仕事のやり方だけでなく、自分の考え方や行動も変更すること

⑭競争性

同僚や競争相手の弱みや自分の強みを比較し、自分の優位性を活かそうとすること

⑮協働性

他のメンバーとの意見を違いや感情的な対立があっても、その葛藤を処理し、相互に納得できる状況を作ること

⑯対人対応力

他者と接する時、お互いの考え方や行動に影響を与え合いながら、双方に特徴が活かされるように対応すること

⑰対人感受性

他者と何かをやる時に、相手の心情を深く理解すると同時に、周囲のメンバーのその人に対する心情をも理解し、その状況にあった接し方をすること

⑱政治的感受性

組織の中で行動する時に、政治的な動きを読み取り、自分の機会やリスク(危機)を察知して、自らのパワー(影響力)を発揮すること

⑲存在感

組織や職場の生産性を向上していく為に、他者は自分の示す見解に注目し、それを積極的に受け容れ、実践すること

の7項目です。

 

知的属性にしても、対人関係属性にしても各項目は、自分の強みになったり弱みになったりする可能性があります。

人事考課のスコアの側面ではなく、人財育成をすすめる中で、今後の啓発次第では各項目の属性は開発されていきます。

中小規模のフードビジネスでは、人財育成が立ち遅れているケースが多くみられます。

経営者や経営幹部がどのような自社らしい人財育成を行うかは、大きな経営戦略の1つとなります。

 

属性別の傾向③-自己内面属性の特徴-