「活性化された組織のリーダーシップ」とは
「高成果・高やる気」の活性化された組織を求めるならば、リーダーが
1.好循環のワンサイクルを最初に廻すこと
2.自社の組織風土はどうなのかを確認し、必要があれば改革すること
の2軸に挑戦しなければならないと述べました。
しかし、この2軸を実行するリーダーがリーダーシップを発揮しなければ意味を成しません。
リーダーシップの定義は諸説多々ありますが、ここでは「他人に影響を及ぼし、望ましい行動を起こさせる」こととします。
他人とは、
①上司に対して
②同僚や仲間に対して
③部下や後輩に対して
です。
また「リーダーシップ力の源泉」とは、
①組織が付与した権限・・・とりわけ評価権
②専門性
③正義、大儀、合理
④人間的魅力
の4つが源となります。
さらにリーダーシップを発揮するためには「信頼」の構築が必要不可欠です。
『「マネジメント」と「リーダーシップ」の概略』でも記載した、組織のフォロワーメンバーを「高いやる気」で「高い成果」を生む活性組織にするリーダーは、
①正直さ・・・honest
②前向き・・・forward looking
③ワクワクさせてくれる・・・inspiring
④有能(有能感)・・・competent
の4つの信頼が必要と言われています。
フォロワーメンバーがリーダーに4つの信頼を寄せる⇒の逆に、リーダーはフォロワーメンバーに
①鏡ニーズ・・・正しく褒めること。自分の姿が正しく映っていることの安心感を与えます
②理想化ニーズ・・・ロールモデル(模範・手本)になった上で、認めてやることにより安心感を与えます
③同一視ニーズ・・・「自分と同じ」と思わせることで安心感を与えます。
が必要です。
ここで注意しなければならないのは、『できる』リーダーが陥りがちな罠です。
リーダーが頑張りすぎると、「無責任ウィルス」が発生します。
➡①リーダーが、「私がすべて取り仕切っている!」
➡②フォロワーは、「僕らは無価値か?」としらける
➡③リーダーは、さらに「やっぱり私がすべてやらねば!!」・・・リーダーは闘争!
➡④フォロワーの逃走・・・
まだまだリーダーシップに関してはコラムが続きますが、それだけ「リーダーシップ」が活性組織に重要だということです。
とりわけ中小規模のフードビジネスにおいては、変革期における経営者のリーダーシップが要諦となります。