「活性化した組織」とは

「活性化した組織」とは、「組織本来の目的を組織構成員が共有し、主体的・自発的に協働しながら達成しようとしている状態」と定義することができます。

以前のNPCコラム【「マネジメント」と「リーダーシップ」の概略】でも取り上げた通り、「活性化した組織」=「高いやる気・高成果」の組織は全体の33.4%にしかすぎません。

 

この誰もが目指す「高いやる気・高成果」の組織のサイクルは、

➡1.納得できる目標や誇れるビジョンが必要不可欠

➡2.それを共有すること

➡3.協働が生まれる

➡4.成果が出る

➡5.達成感、誇り、一体感、価値観強化を共有する

➡6.更なる動機付けができる

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で、このワンサイクルを、まずは最初にリーダー(経営者など)が廻すことが極めて重要です。

 

そして「活性化された組織」の組織風土の特徴は、以下の組織風土が醸成されていることです。

①顧客や競合他社など外部情報に敏感な風土

②社内よりも顧客を重んじる風土

③社会への貢献を重んじる風土

④個性を尊重する風土

⑤社内や組織内での情報共有を重んじる風土

⑥組織目標に向かって一丸となる風土

の6項目があげられます。

 

どの会社の経営者も、「高い成果が出ること」と「従業員のやる気の高いこと」を求めているはずです。

従って「高成果・高やる気」の活性組織を求めるならば、リーダー(経営者など)が、

1.好循環のワンサイクルを最初に廻すこと

2.自社の組織風土はどうなのかを確認し、必要があれば改革すること

の2軸に挑戦しなければなりません。

 

中小規模のフードビジネスや個人の飲食店経営における組織では、リーダーは経営者そのものです。

経営幹部と言われる右腕がいたとしても、まずは経営者自らが上記の2軸を実行しなければなりません。

「うちの会社は従業員の士気が低い」「業績が芳しくないのは幹部や各組織の長の能力が…」と嘆く前に、今一度、活性組織に必要な2軸が会社にあるかどうか確認するほうが建設的です。

2軸がきちんと機能していれば、高い成果が出ていて、士気の高い従業員の集団の33.4%に属しているはずです。

 

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『戦略とは何か⑤-見えざる資産の蓄積』

※「共創戦略研究所」とは、NPCが福岡市で運営するプロジェクト支援事業で、NPCとはネクスト・プラクティス・コンサルティングの略です。