活力を生み出す「組織文化」とは

「組織文化」はなぜ重要かというと、「組織文化」は、組織がどのような戦略を選択するか、どのように戦略を実行するかに非常に大きな影響を及ぼします。

その「組織文化」は、「組織構成員間で共有化された考え方に基づく企業(組織)全体の行動原理や思考様式」と定義することができます。

 

その機能は主に4つで、

1.強い心理的エネルギーを引き出すことができる

2.公式的な情報伝達およびコントロールの負荷を低減することができる

3.組織の弾圧的な行動を可能にすることができる

4、組織の外部の人に対して一定の企業イメージや信頼を形成することができる

があげられます。

要は、強い結束力がエネルギーを生み出し、社内外に活力をもたらすことです。

 

さらに組織文化と組織活性化の関係性を簡単にまとめると、以下の3つとなります。

1.内発的動機付けの諸要素に合致した価値観や行動様式が内包されていること

(内発的動機付けとは、金銭や食べ物や名誉等のような害は津報酬に基づかない動機付けのこと)

例えば、褒めあい認め合う文化、成長を重視する文化、思いやることを重視する文化など

2.平時・有事を通じて仲間との一体感を行動を通じて実感できること

3.共有されている価値観や行動が外部に対して誇れるものであること

例えば、(逆説的な意味での)愚直な行動様式など

 

組織の活性化や意識改革は、リーダーシップ、動機付け、人財育成、人事制度、そして「組織文化」などの様々な要素が絡み合って形成されるものです。

表面的な「活性かごっこ」「意識改革ゲーム」に終わらないように、留意しなければなりません。

 

そうでないと、組織の活性化や意識改革が「何をすべきか、どのような力で」という観点から、

①正しい方向に、強いやり方であれば「成果を生む組織」

②正しい方向なのに、弱いやり方であれば「残念な組織」

③間違った方向性を、強いやり方であれば「犯罪的組織」

④間違ったやり方を、弱いやり方であれば「もはや組織ではない」

に区分されていくからです。

「組織文化」は組織全体の行動原理や思考様式です。

だからこそ、特に中小規模のフードビジネスでは、自社の「組織文化」とはどういったものなのかを必ず確認・検証する必要があります。

 

変革の焦点である組織文化とは