フードビジネスの中核を担う人の論理的思考

ビジネスを取り巻く環境の「変化」に伴って、「論理的思考」の必要性は昨今ますます増加しつつあります。

論理的思考と言えば「堅苦しい」「理論武装」という一言で片づけられそうですが、特にビジネスの中核を担う人々にとっては、今や論理的思考は必須要件と言えます。

 

まず変化1

「意思決定の機会が増えたこと」

決められたことを決められた範囲で、あるいは従来通りのやり方でやっていればこと足りた時には、論理的思考より「経験と記憶力」が求められました。

しかし、初めてのこと、未知の状況下で判断をしなければならないケースが増えてくると論理的思考は欠かせません。

 

次に変化2

「話が通じなくなったこと」

終身雇用、長期雇用が特徴であった日本企業もその道筋に別れを告げ、人財の流動化が急速に進み、現在正社員比率は全産業平均で6割を切っています。

また世代間のギャップは20年を超えると国の違いよりも大きいと言われます。

つまり、同じ社内の中でさえも話が通じにくくなっているのが現実です。

 

最後に変化3

「情報の処理量が増えたこと」

情報や通信のインフラが整備され、流通する情報量は飛躍的に拡大しました。

しかしながら、それに対して「人間そのもの」の情報処理能力に劇的な変化が起こったわけではありません。

かつては部隊(組織)の情報収集の多さ、広さ、早さが勝敗を決めました。

過去の歴史を見ても「情報戦の勝利」と言われる所以です。

しかし、今や「人間そのもの」の情報処理能力(取捨選択能力、理解力、受発信能力など)そのものがビジネスにおいても勝敗を決めます。

 

ビジネスにおける論理的思考とは、「ビジネスシンキング」です。

ではどうしたら、情報収集能力で勝利を得られるかと言えば、それは「ビジネスシンキング」の手法を身に付けるしかありません。

是非とも身に付けたい「ビジネスシンキング」の手法は6つあります。

この6つの手法はそれぞれが独立したものではなく、相互に関連しあったものになっています。

「ビジネスシンキング」とは難しい理論ではなく、習慣化と訓練でコツさえつかめば簡単に身に付きます。

1.分ける

2.MECE

3.ロジックツリー

4.マトリックス

5.三角ロジック(演繹法と帰納法)

6.ディベート

の6つが概ね代表的な論理的思考です。

 

中小規模のフードビジネスにおいて中核を担う人には、論理的思考である「ビジネスシンキング」は非常に大切になってきました。

なぜならば、流通する情報量が飛躍的に膨大に膨れ上がり、その中から有用な情報を素早く取捨選択し、意思決定しなければ、過去の成功体験による「従来のやり方」では今の時代通用しなくなったからです。

 

ビジネスシンキングの具体的な手法①-分ける

※「共創戦略研究所」とは、NPCが福岡市で運営するプロジェクト支援事業で、NPCとはネクスト・プラクティス・コンサルティングの略です。