「組織文化」はなぜ重要か
「組織文化」はなぜ重要かというと、
1.社会的統制システムとして、戦略の遂行を支える、あるいは妨害するという点において
2.従業員の間における動機づけやコミットメント(是非やりたい)を促進するという点において
つまり「組織文化」は、組織がどのような戦略を選択するか、どのように戦略を実行するかに非常に大きな影響を及ぼします。
だからこそ自社の「組織文化」とはどういったものなのかを必ず確認・検証する必要があります。
「組織文化」は創業者の創業精神が息づいており、聖域ともとらえられます。
しかしこの「組織文化」を変えるとは、行動を変えることになります。
成長期、成長段階に入る中小規模の会社は行動改革なくして成長はあり得ない、継続できないからです。
例えば顧客第一主義を唱えるフードビジネスが、顧客第一主義は売上があがると定義し、「組織文化」になっているとします。
要は、そのフードビジネスの成功方程式になっている場合です。
顧客第一主義がNGなのではなく、その方程式は本当ですか?と検証することです。
継続すべき文化なのか、変革すべき方程式なのかということです。
組織の行動が変わらなければ、ビジネスモデルは変わりません。
新旧いずれのビジネスモデルも原理は同じです。
繰り返しになりますが、「組織文化」を変えなければ、行動も変わらないし、ビジネスモデルは変わらないということです。
「組織文化」の変革時の留意点は、
①問題解決のプロセスが変わること
②意思決定のプロセスが変わること
③コミュニケーションのプロセスが変わること
④組織運営が変わること
⑤マネジメント(人の取り扱い)が変わること
⑥人の評価方法と報酬が変わること。
の6つです。
変わるということは、変えるということであり、単に文化を変えようという号令ではなく、組織に大きな変革をもたらすという覚悟が必要です。
組織文化を継続する場合も、①~⑥が備わっているか、機能しているかの検証が大切です。