創業支援のための融資の審査におけるポイント②

「創業支援のための融資の審査におけるポイント①」に引き続き、大切なポイントをみていきます。

 

前回のポイント①での「創業計画書」の7番目は「必要な資金と調達方法」です。

これは表になっていますが、いわゆる貸借対照表と同じです。

右側の調達方法の欄は、どこから資金を調達するかという計画です。

・自己資金は?

・親族からの借り入れは?

・他の金融機関等からの借入は?

左側の必要な資金の欄は、その資金をどのように使うのかという計画です。

・店舗、工場、機械、車両などの設備資金はいくらか?

・商品仕入、経費支払資金などの運転資金はいくらか?

この右側と左側の合計は一致しますので、貸借対照表と同じ考え方です。

 

8番目の「事業の見通し(月平均)は、損益計算書と同じです。

勘定科目が、売上高・売上原価・人件費、家賃・支払利息、そして利益など。

またこの計画は創業当初と軌道に乗った後(○年○月頃)と段階が分かれます。

さらに当然ながら、その根拠が求められます。

 

以前、「経営数字の考え方と財務分析の前提」のNPCコラムで述べましたが、やはりBSやPLは常日頃から意識しておかなければなりません。

これから飲食店を開業する、将来飲食店を開業するというフードビジネスに勤める方は多いと思います。

しかし現場の作業ばかりに没頭していたり、会社が現場に数値分析を要求しない中小規模のフードビジネスや小規模事業者が多くみられます。

自らが事業を起こすか、融資を受けるか否かの問題ではなく、必ずBSやPLは理解しておかなければなりません。

 

創業支援のための融資の審査におけるポイント③

経営数字の考え方と財務分析の前提