属性別の傾向①-知的属性の特徴-

前回、組織全体に一定の成果をもたらす要素を、様々な組織の人財を調査することによって発見し、その因果関係に焦点をあてた分析の結果、多数項目の必要属性が確認されていることを述べました。

その4属性38項目の属性のうち、まず「知的属性」とは、

 

①分析思考

問題状況の複合的な情報を体系的に分解し、複数の問題解決策のメリット・デメリットを検討し、その優先順位付けやリスク分析を行うこと

②概念思考

複雑な状況に対する時、その事象における根本的な問題や根源を発見し、単純化して独自の見解や論理を構築すること

③創造思考

アイデアが必要な場面で、自らの発想だけでなく他の異質な発想を融合して、従来にないアイデアを考え出そうそすること

④学習思考

様々な現象から、その中にはたらく原理や原則(ルール)を追求し、新たな知識や方法を吸収、確立していること

⑤先見思考

社会や業界の将来状況を具体的にイメージ化し、将来に備える為の新たな組織の枠組みを示すこと

⑥学習の早さ

仕事上の特定分野の専門知識や理論を他者に指導・教育する為、専門的な学習を継続して行い、組織のレベルアップに寄与していること

⑦グローバル思考

業界や団体の動きを検討しながら、将来的な組織の事業展開を考え、仕事のあるべき姿をいつも考えていること

⑧判断

判断が求められる状況では、効率性、利便性、現実性の観点を満たす適切な意思決定をタイムリーに行うこと

⑨記憶

何かをやる時、過去の出来事について発生した事柄、その時の発言、他者の反応を覚えていて、それらを参考に現在の対策を新たに発案すること

⑩客観性

状況を把握する時、自分の感情に流されず、事実や周囲の感情に配慮して、隔たりの少ない見解を示すことが出来ていること

⑪定量思考

現象(売上や利益、コストなどの状況)に潜む複雑な構造を新たにコンセプト(概念)・モデル化(解析条件)し、そのモデルを活用して現実の問題解決に活用していること

⑫体系思考

問題解決や課題遂行では部分部分に捉われず、全体的な視点から全体像を描くこと

の12項目です。

 

属性別の傾向②-対人関係属性の特徴-