企業経営論に学ぶ「企業戦略」の全体像
企業(会社)は、企業(会社)の全体像として全体像、すなわち「企業戦略」=全社戦略が必要なことは言うまでもありません。
自社の資源配分を基に「成長戦略」を描き、競争相手に優位性を得るための「競争戦略」を練り、商製品やサービスにおける「機能戦略」でゴーイング・コンサーン(永続)していかなければなりません。
しかし、特に中小規模のフードビジネスでは、経営者や経営幹部による恣意的なその時々の思いつきによる戦略もどきで成長を妨げ、社内に混乱をきたしているケースがあります。
企業の「経営戦略」とは、全社戦略であり、成長戦略であり、競争戦略、そして機能戦略です。
経営戦略は企業が永続的に収益を確保し成長を続けるための行動指針です。
その全体像として、
1.経営戦略は「外部環境分析」+「内部経営資源分析」から始まり、「事業領域」を決定します。
何をなすべきかです。
事業領域(ドメイン)は、
①誰に(市場や顧客において)
②何を(商製品や機能・サービスにおいて)
③どのように(その技術や手段において)
事業ドメインは定義するだけでは意味がありません。
ドメインコンセンサス(ドメインについての社会的合意)が必要となります。
経営者側の思惑である円と、ステークホルダー(株主や従業員など)側の描く円の交わり部分がそれに当たります。
①一体感
②モラールアップ
③スクリーニング(銘柄選別)
④スピード感
⑤協力
といった合意です。
2、自社としての代替案を決定し、経営資源を基に「成長戦略」を策定します。
何が出来るかです。
3.市場や業界での競争優位の確立のための戦略「競争戦略」が決まります。
4.階層別である「事業戦略」に落とし込みます。
5.販売(マーケティング)や生産(プロダクション)という「機能戦略」を決定します。
このような全体像のフレームワークはかなり重要です。
新規の企業に関わらず、すでに業をなし、複数の事業を持つて既存企業においても、「企業の経営戦略」の全体像はしっかり押さえておかなければなりません。