ビジネスシンキングの具体的な手法②-MECE
「論理的思考」である「ビジネスシンキング」は非常に大切で、是非とも身に付けたい「ビジネスシンキング」の手法は6つでした。
1つ目の「分ける」同様に、ここではあくまでも簡単なアウトラインですが。
2つ目は「MECE」です。
ロジカルシンキングなどの論理的思考の書籍やコンテンツが好きな方は、よく目にすると思いますが、あまり広く知られていないのかもしれません。
私自身も会社員時代の研修で、課題図書として推奨された書籍で知りました。
『ロジカル・シンキングー論理的な思考と構成のスキルー』照屋華子・岡田恵子著(東洋経済新報社)です。
例題に考え方も記載しており、分かりやすく、ご興味のある方はご参考までに。
MECEとは、Mutually Exclusive and Collectively Exhaustiveの頭文字を取った略語です。
読み方はミッシーです。
直訳すると「相互に重なりなく+漏れがない」となり、「重複がなく、漏れがない」ことですが、反転していますが「もれなく、ダブりなく」と講師の先生が話すので、私はそのまま「もれなく、ダブりなく」で耳に残り記憶しました。
「もれなく、ダブりなく」のMECE(ミッシー)の概念は、「ある事柄や概念を、重なりなく、しかも全体として漏れのない部分の集まりで捉えること」です。
MECEは、もともと経営コンサルティングのマッキンゼー社の社内用語として1970年代以前から使われていましたが、現在は一般化しているそうです。
しかし、会社のプレゼンテーションなどの場において、その説明もなしに使われるほど広く一般化しているわけではありません。
MECEは、「ビジネスシンキング」の1つ目の「分ける」時の注意点で、「分けて」考えるための基本原則と理解すれば良いと思います。
全体像を把握するためには、まずは「整理する」=「分ける」ことがその理解を促します。
そして、漏れや重複がない状態で整理することが効果的です。
収集した情報の「分け方」に漏れがあると、折角のビジネスチャンスや重要な要素に、まったく気づかず見過ごしてしまう可能性があります。
また、重複があると思考や論理、整理の作業に無駄や混乱が発生してしまいます。
一番簡単な例は、Q「じゃんけんの種類は?」、A「グー、チョキ、パー」で「もれなく、ダブりなく」です。
すこしレベルをあげて、Q「テレビ番組の種類は?」
A「報道、教育教養、ドラマ、娯楽、音楽、スポーツ、映画、アニメ」で分類できます。
中小規模のフードビジネスにおいて、FC本部のスーパーバイザーから、「福岡エリアの店舗に入ってくるお客様の声は、どのようなものがありますか?」と問われたらどう答えますか?
まずは試しに「整理」してみてはどうでしょうか。
※「共創戦略研究所」とは、NPCが福岡市で運営するプロジェクト支援事業で、NPCとはネクスト・プラクティス・コンサルティングの略です。