変革型リーダーシップの評価・査定の詳細

中小規模のフードビジネスにおいて必要な人財の能力として、以前このNPC(ネクスト・プラクティス・コンサルティングの略)コラムで「変革型リーダーシップ」を紹介しました。

その7つのアセスメント項目の内容の詳細を、7つの項目ごとに①その定義、②その強調する意味、③その視点(具体的観察行動)としてまとめると、

 

1.ビジョン形成力

①将来を構想し、その目標達成のために活動の優先順位を付け、実践していく構想力と実践力があること

②夢を抱くこと、すなわち事業の将来に対して何を実現させたいか自分自身の夢を持っていること

③事業の将来に対して業界(例えばフードビジネス業界)全体の展望の中で構想することができていること

 

2.イニシアティブ

①中長期的な環境変化(3~5年くらいのスパン)を自ら予測し、今からどの様な対応が必要かを考え、誘導実践する行動のこと

②先見性があること

③業界の変化について自分のシナリオを持っていること

 

3.思考力(分析的・概念的)

①新たな自分なりのアイデア、理論や考え方を創出する力のこと

②概念的思考力に長けていること

③業界の変化について自分のシナリオを持っていること

 

4.情報志向性

①必要な情報は常にどんなものでも収集できる独自のリサーチ方法やネットワークを作り上げ、自動的に必要な情報が入ってくるように行動すること

②人的ネットワーク(関係)づくりに長けていること

③メンバーと積極的にコミュニケーションをとり、人的ネットワーク(関係)を広げることに努めていること

 

5.フレキシビリティ

①状況に応じて従来の全社的方針や戦略でも、根本から考え直し、修正するぐらいの柔軟な発想と行動があること

②アイデアの多さ。想像力豊かな問題解決方法や、新しい考え方を開発すること

③問題解決において多面的な視点から考察し解決のアイデアを出すことが出来ていること

 

6.育成力

①将来の我社のみならず、外食産業界を担える人材を発掘し、育成しようとする行動のこと

②その人が育つ場を作る。的確に仕事をアサイン(割り当てる、割り振る)すること

③グループを統制的に仕切るだけでなく、各人の役割や出番を作っていること

 

7.達成志向

①高いレベルの目標を自ら設定し、それを達成するまであきらめす、あらゆる手段を駆使しながら取り組んでいること

②あきらめずに最後までやり遂げること

③問題解決において最後まであきらめず納得する解決案を検討すること

 

そして総じて、「変革型リーダーシップ」とは、

「経営全体に影響を与える戦略方針を打ち出し、組織全体に浸透させ、高い信頼感を得ながら、組織の目指す方向へ身をもってリードする」・・・①ということになります。

この定義の強調する意味や、視点(具体的観察行動)は、

「夢を語ることができること。すなわち、戦略について自分の主張を具体的に語ることができる」・・・②③とことです。

 

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※「共創戦略研究所」とは、NPCが福岡市で運営するプロジェクト支援事業で、NPCとはネクスト・プラクティス・コンサルティングの略です。