フードビジネスで今必要なコンサルティングはどちらか
複数の業態をチェーン展開する大手外食企業で、高校球児が甲子園を目指すように、全国のアルバイト(このチェーンの呼称は略)が一堂に会し、年に1回、日々の活動や成果を発表し合い優秀店舗を表彰する大会があります。
「居酒屋甲子園」や「S1グランプリ」の企業内フォーラムと言った位置づけでしょうか。
このチェーンの各店のアルバイトはこの舞台を目指し、「チームビルディング」で日々切磋琢磨し成長を遂げているそうです。
私も一度ですが、このフォーラムを見学したことがあります。
この大手外食企業は「より多くの方に、感動を伝えたい」という主旨の経営理念を掲げ、フランチャイズ展開を実施し、「人の成長なくして、企業の成長はありえない」という考えのもと「人「財」」の成長を大切にしているそうです。
しかし残念なことに、「労務管理」に問題があったとして、フランチャイジー(加盟店)である経営会社は民事訴訟を受け、元従業員は刑事告訴、会社は「遺憾に思っています」というコメントを出しています。
またフランチャイザー(本部)である大手運営会社も「極めて遺憾と考え、労務問題に関しては加盟店に対して指導を継続してまいります」とコメントを企業として出しています。
第三者調査機関の調査も行われているようで、私が認識できるのは一部報道機関が発表している内容通りですので、これ以上の憶測を含むコメントはできませんが、心から一日も早い解決を願っています。
さて、この事例は多くの問題提起を有しており、その課題を解決していかなければなりません。
それはこの企業だけの問題ではなく、私を含め、フードビジネス、特に飲食業に携わる多くの会社や人の同様の課題であると思います。
・ 規模の大小にかかわらず経営者の理念が現場に浸透しないのはなぜか? どうしたら出来るのか
・ 収益の拡大と従業員の成長は、どうしたら両立、実現できるのか
・ 本部(直営店)とFC加盟店の温度差を、どうしたら解決できるのか
・ どうして飲食業の労務問題は繰り返され、どうしたら解決できるのか
・ 事件事故が一個人の従業員の問題とするならば、どうしたら未然に防ぐことができるのか
など課題の一例をあげれば、立ち位置によりさまざまで数限りがないはずです。
またその解決策も千差万別でしょうが、以前のコラムにも書きましたが、「WHY」(なぜ)を繰り返せば、その真因に近づくと思います。
中小規模のフードビジネスや個人の飲食店経営で、今二つのコンサルティングから二者択一しなければならないとします。
A 「チームビルディング」で、利益を30%増加させるコンサルティング
B 「コンプライアンス」(法令遵守)でリスクヘッジを仕組化するコンサルティング
あなたの会社、あなたのお店、あなた(もしくは従業員)に必要なのは、今どちらのコンサルティングでしょうか。
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※「共創戦略研究所」とは、NPCが福岡市で運営するプロジェクト支援事業で、NPCとはネクスト・プラクティス・コンサルティングの略です。
【新着情報】2016年12月1日