福岡市でフードビジネスに参入する場合⑬-仮説
例えば「福岡市で開業予定のパン屋さん」を題材にしたNPCコラムの⑦回までは、(1)ホームページ(以下HP)と(2)WEBによる集客の仕組みを「開業前」に準備する必要性でした。
そして、⑧⑨回でHP等がなくても繁盛店になるケース(例え)、HPがあったおかげでチャンスを掴んだケース(実例)でした。
さらに、⑩⑪⑫回で、一般的なマーケティング論で消費者の反応行動をみていきました。
ここまでにより、「開業予定のパン屋さんはHPを用意したほうが良い」という一つの仮説が立てられます。
そのロジックは、
1.お客様との約束を守れば、パン屋さんは付加価値とこだわりで勝負できる。
2.その前提条件は、お店の「QSC」が高いレベルで維持されていること。
3.一方、HPを用意したことで顧客(売上)獲得の恩恵を得ることもできる。
4.なぜならば、消費者は情報発信に対して、必ず反応という行動を取る。
従って、「消費者に情報発信を行い、高い「QSC」のレベルで、「付加価値」と「こだわり」を裏切らずに提供し続ければ、繁盛店になれる」
この仮説が成り立たないでしょうか?
ここまで読まれている方で、この仮説に異論がある方は、この先読まれないほうが良いと思います、時間の無駄になりますから。
この仮説に肉付けをしていくと、まずは心臓部のホームページ(HP)に戻らなければなりません。
お客様は「口コミ」で広がっていくと言われます。
その通りで、良きにしろ悪しきにしろ、お客様の「口コミ」に勝る(恐ろしい)ものはありません。
しかし、「口コミ」の相手が誰なのかという人間関係も問題もありますが、人は「口コミ」だけを鵜呑みにして行動は起こしません。
「本当だろうか?」「どんなお店なのだろうか?」「駐車場はあるのだろうか?」「営業時間や店休日は?」というように、聞いたことを「確かめ」ようとします。
その確認作業が、ホームページや専門検索サイト、そして投稿記事(個人ブログ等)を閲覧するということに相当します。
しかし、専門検索サイト(飲食店でいえば、ホットペッパーグルメ、ぐるナビ、食べログなど)は、料金が発生する仕組み(無料もありますが)なので、基本的にお店にメリットのある情報サイトです。
一方、個人の投稿記事はまさに主観価値で書き綴られます。
ということは、一番信頼できる情報は、ホームページになります。
なぜならば、ホームページもお店の良いことばかりを書き綴れば良いのですが、「お客様との約束」という商売の生命線がありますので、過大表示や広告等をすれば必ず自分に跳ね返ります。
このHPは「プロモーション戦略」の心臓部ですが、決して「飛び道具」ではありません。
次回以降、WEBによる集客をHPとの関係性で述べていきたいと思います。
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【前回記事】
※「共創戦略研究所」とは、NPCが福岡市で運営するプロジェクト支援事業で、NPCとはネクスト・プラクティス・コンサルティングの略です。
【新着情報】2016年12月1日