福岡市でフードビジネスに参入する場合⑱-好きはファン
「福岡市で開業予定のパン屋さん」を題材にしたNPCコラムで、飲食業の「商用」における「ソーシャルメディア」の活用の留意点の2つ目は、「専門性」と「人間性」を明確に切り分けることでした。
また、「見込み客」に向けた記事として、「商用」にふさわしい記事とは、「専門家」としての情報を伝える記事でした。
ここではパン屋さんですので、「パン屋の専門家」としての情報を伝える記事を書き続けることで、「〇△□さんは、パン屋の専門家である」と認知してもらえるようになります。
飲食業の場合、提供する商品や料理に関しては、それぞれの「専門性」があると思います。
その「専門性」を隠すのではなく、あえて定期的に配信し続けることによって、「〇△□というパン屋さん」を覚えてもらう、頭の片隅に記憶してもらうことに繋がっていきます。
勿論、「専門家」として「専門的な情報」を書き始めたからといって、すぐに「専門家」として認知されるとは限りません。
ですから何事においても「〇〇し続ける」という「継続性」が必要となってきます。
パン屋さんという「専門家」ですから、ここで私が例をあげる必要はないと思います。
いくらでも書くネタ(記事)、前回述べた「引き出し」が沢山あるはずです。
「引き出し」は、
1.専門家(パン屋さんのオーナー店主)として「こだわり」や「知識」
2.仕事(飲食業やパン屋さん)に対する自分の考え方 でした。
この「引き出し」がない方はいないでしょう。
夢に見た「パン屋さん」の独立開業を目の前にして、苦労した若き日の修業時代から記憶を「整理」すれば、「引き出し」は沢山あるはずです。
また、こうした「専門家」としての情報発信は、知識や経験の「棚卸(整理)」だけでなく、新たなパンに対する止む無き追求や研究として新たに知的財産が蓄積されて、それがまたネタ(記事)としてストックされていきます。
こうしてパン屋さんとしての「専門家」の情報は、「パン好き」の人たちにとって、たまらない有益な情報です。
第⑯回の「どうでもいいこと」のほうが流行りネタもあり、読み手は多いかもしれません。
しかし、その読み手がパンを食べない(好きでない)人は、顧客にはなりません。
パンが必ず朝食の家族であったり、パン教室をしたい(している)主婦たち、会社や学校の昼食にパンを持っていく人たち、すなわち「パン好き」な人たちがいます。
「パン好き」それは〇△□というパン屋さんの「ファン」になり得る上質な見込み客で、その見込み客を一人でも多く取り込むことが、お金のかからない集客方法です。
そして、第⑧回の「こだわり」と「QSC」を忘れなければ、永続的な自店のファンになります。
気がつけば「専門家」としてDEBUTした記事が、いつの間にかお気に入りの「専門店」の記事に変わっているはずです。
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※「共創戦略研究所」とは、NPCが福岡市で運営するプロジェクト支援事業で、NPCとはネクスト・プラクティス・コンサルティングの略です。