福岡市でフードビジネスに参入する場合⑯-どうでもいいこと
「福岡市で開業予定のパン屋さん」を題材にしたNPCコラムの2つのメインテーマは、(2)WEBによる集客の仕組みづくりに入っています。
この仕組み部分に該当するWEBツールは、いわゆる「ソーシャルメディア」でした。
代表的な3種類の「ソーシャルメディア」①ブログ、②Facebook、③Twitter の3つに最近では④Instagramを付け加えなければいけないかもしれません。
この「ソーシャルメディア」の最大の特徴は、「双方向の交流」が可能であるということでした。
それゆえに気を付けなければならないのは、個人的な「人間性」アピールではなく、あくまで商用で「専門性」をアピールすることです。
ややもすれば、「双方向の交流」のみに流されてしまうからです。
上記の4つの代表的な「ソーシャルメディア」の使い方の前に、「商用」という概念をお伝えします。
飲食業にとって(ここではテーマのパン屋さんのオーナー店主とします)、「ソーシャルメディア」は単なる日記的なツールではなく、重要な「情報発信ツール」と位置付けなければなりません。
ではソーシャルメディアは、顧客獲得の仕組の中で、どのような「情報発信ツール」の役割を担えば良いのでしょうか。
それは「専門性」と「人間性」の明確な「切り分け」です。
まずは、あくまで飲食業の商用なのですから「専門性」を中心とした情報提供を行うべきです。
その結果「専門家=こだわり」という立ち位置を構築できるようになります。
あくまで今後の「専門家」と「顧客」という関係性を構築することに主眼を置いています。
では飲食業(専門家)に適した記事を書くとは、どういうことでしょうか?
簡単です。
「個人的」なことを書かなければいいのです。
例えば、バイクでツーリングに行った、我が家のペット、海外旅行先の出来事などなど。
誤解と語弊を恐れずに申し上げると、「そんなことはどうでもいい」ことなのです。
地元に出来る新しいパン屋さんから発信される情報が、どこにツーリングに行こうとも、飼ってる犬の種類がどうであろうとも、海外で何を見てこようが、「パン屋さん」の情報が欲しい読者からすれば、「どうでもいい」ことなのです。
逆に投げかけさせて頂くと、あなたはこうした記事を時間をかけて読みたいと思いますか。
新規に開業するパン屋さんのオーナー店主のことを個人的に知っている人ならともかく、何も知らない(「見込み客」になるであろう)人たちからすると、本当に「どうでもいいこと」なのです。
「見込み客」に向けた記事を書かなければ、それは専門家ではなく、単なる自己満足と言えるのではないでしょうか。
中小規模のフードビジネスや個人の飲食店経営において、既に「ソーシャルメディア」を有効活用され、成果を上げている方々には大変恐縮ですが、「専門性」と「人間性」の「切り分け」に関しては、次回以降ももう少し続けさせて頂きます。
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※「共創戦略研究所」とは、NPCが福岡市で運営するプロジェクト支援事業で、NPCとはネクスト・プラクティス・コンサルティングの略です。