福岡市でフードビジネスに参入する場合⑤-関係性

福岡市・北九州市の中小規模のフードビジネスや個人の飲食店経営のおいて、起業前にしておくべきこと(MUST)を、仮の例として、「福岡市で開業予定のパン屋さん」を設定したコラムの続きです。

 

③のコンテンツ編で、「事業コンセプト」がしっかりしていれば、「お客様との関係性」が必ず築けますと述べました。

【関連記事】福岡市でフードビジネスに参入する場合③-コンテンツ

その「事業コンセプト」「魅力あるコンテンツ」で表現することが、「お客様との関係性」を築く第1歩です。

 

フードビジネスは、一般的な飲食店にしろ物販店にしろ、とても「売りやすい商品サービス」と言われます。

その代わりに、飲食店や物販店(ここでは例えのパン屋さん)は参入障壁が低いために、次々にライバルが現れます。

そして価格競争に巻き込まれてしまいます。

まさにフードビジネスはデフレに影響されやすく、事業環境は依然厳しい状況が続いています。

 

それでは、今後フードビジネスの業界はどうなっていくのかというと、答えはすべてのビジネスと同じで、勝ち組と負け組の二分しかありません。(当たり前の話)

もちろん、生業的経営を目指す場合は違いますが。

世の中の動向や各種統計などのマクロ環境を見てみても、フードビジネスは一層厳しい状況下のビジネスと言えます。

つまり、成功するためには、何らかの工夫をしなければ自然淘汰されていくということです。

 

では何をすれば良いのか?

それは、個人の飲食店(パン屋さん)であっても、「マーケティング」することで、「お客様との関係性」を築くことです。

個人の飲食店経営で「マーケティング」と言われても・・・と思われる方は多いと思いますが、かのP・ドラッガーは、「マーケティングの理想(究極の目標)は、販売(セリング=売り込み)を不要にすること」と説かれています。

 

具体的にどういうことか考えてみると、個人の飲食店(パン屋さん)が「マーケティング」に成功している状態とは、こういうイメージです。

① 次から次へとお客様がご来店される

② やたらと場所のお問い合わせがくる(場所・アクセスを告知していても)

③ 安売り競合店が近くに出来ても、割高の新商品が売れる

こういう状態を作り出すことができれば、フードビジネスに参入して良かったと思えるのではないでしょうか。

 

フードビジネスの「マーケティング」なのですから、成功している共通の要因(事例)が世の中にはいくつもあります。

先程述べたように、勝ち組と負け組に二分されるビジネスの世界ですから。

その要因は「マーケティングを活用して、顧客獲得を成功させている」につきます。

「マーケティング」は、お金をかけて行う「プロモーション=販促活動」とは違います。

「お客様との関係性」を築き、将来のブランディングつながるための手段です。

 

【関連記事】

ブランド・マーケティングの観点から

【前回記事】

福岡市でフードビジネスに参入する場合④-弱者の戦略

※「共創戦略研究所」とは、NPCが福岡市で運営するプロジェクト支援事業で、NPCとはネクスト・プラクティス・コンサルティングの略です。